安倍総理、ありがとうございます

 令和二年八月二十八日、安倍晋三総理が記者会見にて辞任する意向を表明した。次期自民党総裁を決める総裁選は九月半ば頃に行われる見込みだ。

 総理大臣の辞任にショックを受けたのは初めてだ。いつか終わりは来ると分かっているものの、もう少し続けてくださると勝手に思っていた。思えば、国民はこの八年近く、安倍総理に甘え過ぎていたのかもしれない。そんな反省も心に抱いた。もっと一人一人がしっかりせねば、國が失われる。

 安倍総理の実績は枚挙に暇がない。時系列は滅茶苦茶だが、パッと思い付くだけでも、教育基本法の改正、国民投票法の改正、集団的自衛権の行使を可能にし平和安保法制を成立、防衛庁を防衛相に格上げし国家安全保障会議を設立、入国在留管理庁を創設し、特定秘密保護法を成立させた。個人的には特に特定秘密保護法の成立が大きい。今ファイブアイズとの連携が模索できているのも、そもそも土台として特定秘密保護法が成立していたからこそ。民主党政権でボロボロになった我が國の国際的信用も、安倍総理の積極的な外交により回復した。正直、これら安倍政権の積み上げた成果がなかったらと想像するとゾッとする。

 ここまで国民から退陣を惜しまれる総理大臣は後にも先にも安倍総理だけではないだろうか。思えば、安倍総理と同じく長州出身の桂太郎も三度総理大臣の重責を担った。安倍総理もまだ60代半ば、病が寛解した暁には三度目の登板もあるかもしれない。

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