日露首脳電話会談の日に北方領土で軍事演習、完全に舐められている
昨日(令和二年九月二九日)、菅総理が露プーチン大統領と電話会談。首相官邸のウェブサイトによると、菅総理は「平和条約締結を含む日露関係全体を発展させていきたい、北方領土問題を次の世代に先送りさせず終止符を打ちたい」と伝え、プーチン大統領からは「二国間のあらゆる問題について対話を継続していく」と発言があったという。北方領土問題に終止符を打つ。是非そのようにお願いしたいが、この電話会談をするその日に露は北方領土で軍事演習を開始(産経ニュース)。完全に舐められている。
菅総理は安倍路線の継承を基本方針としているが、北方領土問題では安倍路線からの脱却をお願いしたい。二島先行返還などと言っていればまず返ってこない。四島と樺太の返還を要求してやっと四島を取り戻せるくらいだろう。交渉というのはそういうものではないだろうか。最初の要求を上回る成果が得られることは基本的に期待できず、せいぜいその半分程度に落ち着けばまずまずだというのが実際の交渉ではないだろうか。こんなことはしがないサラリーマンの世界でさえも当たり前のこと。そもそも北方領土は疑いようもなく我が國の領土である。遠慮など初めから要らない。正々堂々と主張してあるべき姿を取り戻したい。
姑息な策を弄するようでは真の成果は得られない。肩の力を抜き、何物にも恥じぬ王道を進むことで最高の結果が付いてくる。外交も人生も同じではないだろうか。