「三重苦」の北朝鮮から拉致被害者を奪還せよ
そういえば先週8月20日、北朝鮮の「三重苦」について記事が出ていた。
北朝鮮の朝鮮労働党は、経済の成長目標に達しなかったとの判断を示し、来年1月に党大会を開くことで出直す方針を打ち出した。国際社会の制裁に加え、新型コロナウイルス対応や水害という「三重苦」に見舞われ、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が限界を認めた形だ。11月の米大統領選を控え、対米外交の方向性も事実上、「白紙」の状態に置かれている。
https://www.sankei.com/world/news/200820/wor2008200024-n1.html
北朝鮮の貿易の90%をチャイナが占める中で、そのチャイナ発の武漢ウイルスによりチャイナとの貿易が2020年1月~5月で70%近く減少している※1状況では、それは苦しくもなるというもの。こうなると北朝鮮に奪われた拉致被害者にとっても生活環境が悪化していることになり、その栄養状態も含めて心配が増す。一方で、北朝鮮が弱っている現状は拉致被害者の奪還という観点では重要な機会になるかもしれない。
そんな中、同じく8月20日の総理動静を見ると、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長と安倍総理が総理官邸で33分面会している※2。北朝鮮情勢及び拉致被害者の奪還について何らかの意見交換があったものと思いたい。北朝鮮とチャイナがどちらも弱っている今が、拉致被害者奪還の大きな機会である。