矢張り武漢ウイルスは研究所から漏れたのか
先日、米國のポンペイオ國務長官が、武漢ウイルスの起源について透明性のある徹底的な調査を再度求める声明を発したところだが、その中で、武漢ウイルス研究所が軍の研究に関与してきたこと、更に武漢ウイルスが世界中に蔓延する前の西暦2019年秋に武漢ウイルス研究所の複数の研究員がCOVID-19と似た症状を呈していたことに触れている。
そんな中、武漢ウイルスの起源についての議論において倫理的に問題のある情報が出てきた。
私は、確証はないものの(武漢がきちんと調査されていないので確証がある人などいないと思うが)、現在世界中で被害を拡大させている武漢ウイルスは武漢ウイルス研究所から漏れたのではないかと疑っている。それは、研究所起源説を否定する論文が薄弱な根拠のまま断定的に否定していることが多いこと(科学的な態度とは言えず疑いを深める)、更にはウイルスのゲノムに不自然な点があること、等から疑っている。
昨年の二月にLancetに載った研究所起源説を非難する声明を主導したDr. Peter Daszakが最近、あの声明はチャイナの研究者を守るために出したと明かしたらしい(記事)。これが本当だとしたら、研究倫理に悖る行為だ。研究倫理というか、人としての倫理に悖るだろう。Dr. Peter Daszakは武漢ウイルス研究所の研究者たちと仕事をしたことがあり直接の関係性があるようだが、知り合いを守るために強い科学的根拠もないまま研究所起源説を陰謀論だと非難することは許されることではない。ウイルスによる被害拡大を防ぐためにも、ウイルスの起源を明らかにし、ウイルスの性質を解明し、効果的な策を練ることは基本である。
世界のために、徹底的な調査が行われることを望む。日本政府にも真相究明を求める声明発出を期待したい。